第1章 はじめに
このガイドは、商談会に出展される食品事業者の皆さまが「FCP展示会・商談会シート」を作成するためのサポートAIの使い方をご案内するものです。FCPシートとは、農林水産省のフード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)が定めた、商品の情報を1枚に集約する統一シートです。バイヤー(仕入れ担当者)は事前の選考も商談の判断も、まずこのシートを見て行います。
このサポートAIを使うと、パソコンの画面上で質問に答えたり、お手持ちの資料を読み込ませたりしながらFCPシートを作成でき、書き上がった内容はAIが「バイヤーに伝わるか」という観点で添削します。完成したシートは公式様式のExcelファイルとPDFでダウンロードできます。
ご用意いただくもの
- 出展申込時に登録したメールアドレス(ログインに使用します)
- 商品の情報(価格、内容量、賞味期限、原材料など)
- あれば:商品カタログや既存のFCPシート(PDF・Excel・画像)、商品紹介のWebページ
推奨環境
パソコンのGoogle ChromeまたはMicrosoft Edge(いずれも最新版)でのご利用をおすすめします。スマートフォンでも動作しますが、入力項目が多いためパソコンでの作業が快適です。
第2章 ログインする
このシステムは、出展申込をされた方だけが使えるようになっています。パスワードは不要で、メールに届くリンクをクリックするだけでログインできます。
- ご案内されたURLにアクセスすると、ログイン画面が表示されます。
- 出展申込時に登録したメールアドレスを入力し、送信ボタンを押します。
- 「ログインのご案内」という件名のメールが届きます。本文の「サインインする」ボタンをクリックしてください。
- 自動的にログインが完了し、モード選択画面(「どのような使い方をしますか?」)が開きます。
ログイン画面
届くメールの例
メールが届かないときは
- 迷惑メールフォルダに振り分けられていないかご確認ください。
- 入力したメールアドレスに打ち間違いがないかご確認ください。
- 出展申込時と異なるメールアドレスではログインできません。心当たりがない場合は、巻末のお問い合わせ先までご連絡ください。
ログインの有効期間は届いたリンクが30日間、ログイン後の状態は90日間保たれます。期限が切れた場合は、同じ手順で再度ログインしてください。
第3章 3つの作成モードのどれを選ぶか
ログイン後の画面には3枚のカードが並んでいます。ご自身の状況に合わせて選んでください。
モード選択画面
| モード | こんな方に | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| AIと対話して作成する | 初めてFCPシートを作る方。何を書けばよいか分からない方。カタログ等の資料をお持ちの方。 | 30〜60分 |
| 既存のFCPシートを改善する | すでにFCPシート(Excel・PDF・画像)をお持ちで、内容をブラッシュアップしたい方。 | 10〜20分 |
| フォームに直接入力する | FCPシートを書き慣れていて、全項目をご自身で埋められる方。 | 20〜40分 |
どのモードでも、画面の左側が「フォーム(シートの記入欄)」、右側が「AIとのチャット」という同じ構成です。途中でモードを変えたくなったら、左上の「← モード選択へ戻る」または画面右上の「トップに戻る」で戻れます(入力中の内容を破棄するか確認が表示されます)。
第4章 AIと対話して作成する
AIが質問し、あなたが答え、その内容がフォームに自動で書き込まれていくモードです。初めての方はこちらをお使いください。
資料がある場合(おすすめ)
- 左上の「カタログファイルをアップロード」に、商品カタログやチラシ(PDF・Excel・Word・画像)をドラッグするか、クリックして選択します。商品紹介ページのURLを貼り付けることもできます。
- 「カタログを使ってサンプル作成」を押します。
- 「資料を確認中…」と表示され、読み取れた項目が左のフォームに下書きされます(20〜40秒ほどお待ちください)。
- 下書きが終わるとAIがチャットで声をかけ、足りない項目や確認したい点を1つずつ質問します。
カタログのアップロード欄
資料がない場合
「スキップして対話開始」を押すと、商品名や価格などの答えやすい質問から順に始まります。
質問への答え方と「例文」の使い方
画面下のメッセージ欄に、話し言葉のまま入力して送信すれば大丈夫です。商品特徴やバイヤーへのメッセージなど書き方に迷う項目では、AIが「例文1」「例文2」と複数の文案を提案し、その下に採用ボタンが表示されます。気に入ったものを押せばフォームに反映されます。例文はそのまま使えますが、ご自身の言葉に直していただくとより伝わるシートになります。
例文の採用ボタン
必須項目(*印)がすべて埋まると、左下の「添削する」ボタンが押せるようになります。押すと第7章の添削が始まり、ダウンロードもできるようになります。
第5章 既存のFCPシートを改善する
お手持ちのFCPシートをAIが読み取り、フォームに自動転記したうえで添削するモードです。
- 左上の枠に、お手持ちのFCPシート(Excel/PDF/画像)をドラッグするか、クリックして選択します。
- AIが項目を抽出し、左のフォームに反映します。チャットに抽出結果のまとめが表示されます。
- 読み取り内容に誤りがないか、フォームを上から確認します。誤りがあれば直接書き換えてください。
- 下の「添削する」ボタンを押すと、第7章の添削が始まります。
読み取りの注意点
- 写真を撮った画像やスキャンPDFは、文字がかすれていると読み取れない項目が出ます。(未記入)のままの項目は手動でご記入ください。
- チェックボックス(売り先業種・アレルゲンなど)は、元のシートに☑が明記されているものだけを転記します。読み落としがないかご確認ください。
- 住所と郵便番号が別の欄に分かれて入るなど、切り分けが元シートと異なる場合があります。おかしいところは直接修正してください。
第6章 フォームに直接入力する
左のフォームにご自身で入力していくモードです。項目の並びは公式のFCPシートと対応しています。
印の意味
- *=必須項目。ここが埋まると添削とダウンロードができるようになります(商品名・産地・内容量・価格・保存温度帯・商品特徴・企業名・代表者・郵便番号・住所・担当者名)。
- ★=バイヤーとの商談での重要項目。必須ではありませんが、空欄のままだとバイヤーが取引条件を検討できません。できる限り埋めてください。
*印と★印
入力を助ける機能
- 税込価格の自動計算:7a(税抜価格)と7b(税率:8%/10%を選択)を入れると、7c(税込・切捨)が自動で計算されます。
- 住所の自動入力:25a(郵便番号)を入れると、25b(住所)に都道府県・市区町村・町域まで自動で入ります。続きの番地はご自身で追記してください。工場等の住所(25c・25d)も同様です。
記入のコツ
- 数値は具体的に。「多数」ではなく「12本入り」「受注後3営業日以内」のように書きます。
- 商品特徴は「○○なので○○です」の形で、産地・製法・受賞歴など根拠とセットで書くと伝わります。
- ターゲットは「全ての年代」のような括りは避け、「健康志向の40〜60代女性」のように絞り込みます。
- JANコード(商品識別の13桁または8桁の番号)は数字のみを入力します。
第7章 添削結果の見方と改善案の使い方
「添削する」ボタンを押すと、ボタンが「添削中…」に変わり、1分ほどでチャットに添削結果が表示されます。添削は次の4つの観点で行われます。
- 記入未了:埋まっていない項目、情報が足りない項目
- バイヤー訴求:商談に効く具体性があるか
- 整合性:価格・数量・期限などに矛盾がないか
- 表現:文体の統一、表記ゆれなど
重要な項目は「項番5のJANコード」のように、シートの項目番号付きで指摘されます。
改善案ボックスの使い方
添削文の中に、緑の枠で「改善案」が表示されます。枠の中の文章はその場で編集できます。手を入れてから「この改善案を採用」を押すと、修正後の文章がフォームに反映されます。採用後にさらに書き直すと、ボタンが「修正した文章を採用」に変わり、何度でも反映し直せます。
改善案ボックス。文章を直してから採用できます
何度でも添削できます
改善案を反映し終えたら、もう一度「添削する」を押してください。修正後の内容で再び添削されます。納得がいくまで繰り返せます。追加の相談(「もっと短くしたい」など)は、チャット欄に直接入力してください。
第8章 Excel/PDFでダウンロードする
必須項目が揃う(対話モードでは一度「添削する」を押す)と、メッセージ入力欄の下にある「Excel」「PDF」ボタンが押せるようになります。
ダウンロードボタン
- Excel:農林水産省の公式様式(第3.3版)にそのまま記入したファイルです。商談会への提出はこちらをお使いください。チェックボックスや税込価格の計算式も公式様式のまま機能します。
- PDF:公式様式と同じ2ページ構成の印刷確認用です。手元での確認や社内回覧にお使いください。
ファイル名は「FCP_商品名_日付.xlsx(.pdf)」の形式で保存されます。
ダウンロード後にしていただくこと
- 商品写真・一括表示ラベルの写真・工程写真は、Excelファイルを開いて所定の緑色の枠に貼り付けてください(写真はシステムからは入りません)。
- Excelを開いた際に「内容に問題があります」という警告が出ることがあります。「修復」を選べばそのまま問題なく開けます(計算式の再構築によるもので、内容は壊れていません)。
- 完全に公式様式どおりのPDFが必要な場合は、ダウンロードしたExcelをExcelで開き、「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSの作成」で変換するのが確実です。
第9章 困ったときは(よくある質問)
- ログインメールが届きません。
- 迷惑メールフォルダと、メールアドレスの打ち間違いをご確認ください。出展申込時と異なるアドレスは使えません。それでも届かない場合は巻末の窓口へご連絡ください。
- AIの応答が止まったように見えます。
- 添削や資料の読み取りには20秒〜1分ほどかかります。「添削中…」「資料を確認中…」の表示が出ている間はそのままお待ちください。数分待っても変化がない場合は、ページを再読み込みしてもう一度お試しください。
- 「レート制限」というエラーが出ました。
- 短時間に利用が集中したときに表示されます。自動で再試行されますので30秒ほどお待ちください。繰り返し出る場合は、少し時間をおいてからお使いください。
- フォームの内容が消えてしまいました。
- 「クリア」ボタンや「モード選択へ戻る」「トップに戻る」で画面を離れると、入力内容は消去されます(確認の表示が出ます)。ブラウザのタブを閉じた場合も同様です。長時間の作業では、こまめにExcelをダウンロードして手元に控えを残すことをおすすめします。
- 入力した情報はどこかに保存されますか。
- 商品情報はお使いのブラウザの中だけで扱われ、サーバーには保存されません。タブを閉じれば消えます。安心してお使いください。
- ダウンロードしたExcelが開けません。
- Microsoft Excel 2016以降でのご利用を推奨します。「保護ビュー」の帯が出た場合は「編集を有効にする」を、警告が出た場合は「修復」を選択してください。
- 途中でモードを変えたくなりました。
- 「← モード選択へ戻る」から選び直せます。ただし入力中の内容は破棄されますので、必要ならその前にExcelでダウンロードしておいてください。
第10章 お問い合わせ
操作方法やログインについてご不明な点は、下記までお問い合わせください。
全国「食」のオンライン商談会2026 運営事務局
TEL:03-4446-2385(対応時間:平日10:00〜17:00)
FCPシートそのものの書き方については、次の公式資料もご参照ください。